” こころ ”のお葬式
- エリア
- 息子さまからお父様へ
- 式場名
- ファミリーホールまつさか
- ご参列者数
- ある日、あるご遺族様より
こんなご一報がありました。
『 親が亡くなったんです…。
ただ、親の希望もあり…病院へ献体をお願いしていて…
2~3年は、親は帰ってこないんです。
そのような形なのですが、
お葬式をあげてあげることはできますか? 』
早速、そのご遺族の方にホールへご来館いただき
詳しくお話を伺いました。
『 親の仕事の関係で、
親が親しくなったお医者様に
” 私が死んだら、この体を役に立てて欲しい。”
という話をしていたんです…。 』
そして、そのお医者様との約束をしたまま
後世の医学に役立てて欲しいと献体への想いを残して、
他界されました。
ご家族であるご遺族は、親御様の【遺志】を尊重し、
病院へのご献体に、同意されました。
- ただ…
~ やはり、きちんと親御様を送ってあげたい。 ~
そんなお気持ちを、
ご遺族はお持ちでした。
『 親が生前、お世話になった方々に声を掛け
ご寺院にもお越しいただき
一日葬として… 葬儀をしてあげたい。
そして、親の身体もお骨もないけれど…
お参りいただいた皆さまと一緒に
” 気持ち ”として送ってあげたい。 』
このような想いのあるご相談でした。
- そして、迎えたご葬儀当日。
本当に、たくさんの方がお別れにお参りになられました。
ご相談させていただいた私が、このご葬儀をお手伝いした際、
一番大切にしたことは、特別な事ではなく…
~ ご家族さま、ご会葬者さま、そして…故人さま ~
この三者の ” 心 ” が自然に通うような、
心地よいひと時や、やさしい空間を造ることでした。
なるべく、こちらが前に出ることなく裏方に徹し、
ホールへお参りに来ていただいた方々が
亡き故人さまの事を気軽に語り合えるように努めました。
今回のことが、ご遺族の皆さまにとって
ご満足いただけたお別れの時間であったかどうかは…わかりません。
ただ、ご遺族様がお帰りの際
私に掛けていただいたお言葉の
『 ありがとう。 』
は、いつもと少し違った感覚で
私の胸に刺さった事を覚えています。
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