2020.02.16(日)
- 供養
- 終活
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神葬祭(神道の葬儀)には線香も数珠もいりません。
以前仏式でのお参りの仕方(焼香の仕方)をコラムで紹介しましたので、
今回は神式(神道)での通夜(通夜祭/前哨祭)・葬儀・告別式(葬場祭)でのお参りの仕方について書いていこうと思います。(神葬祭)
最近のパワースポットブームで、神社のお参りの仕方は、大多数の方に認識されてきていると思います。
神式の通夜・葬儀でのお参りは、
・玉串(たまくし)を受け取り(葉っぱの先が左手側・枝の切れ目が右手に持つ)
・玉串奉奠台(お参りする場所)まで進み、玉串を時計回りに回して枝の切れ目側を神様(祭壇)へ向け玉串奉奠台に置く。
・二拝、二拍手、一拝 二拍手については音を鳴らさない偲び手(忍び手)(しのびて)
というお参りの仕方が一般的で、インターネット上でも上記のような感じで説明されています。(二礼、二拍手、一礼との表記も有り)
さて、最近は一般的に知られていると思われるこの作法は本当に正しいのでしょうか?
まぁ、こういう感じで問題提起をすると『この作法間違っています!』ってTVだとテロップが出るのでしょうが、正直なところ100%正しいとも100%間違っているとも言えない説明になっています。
何が引っかかってくるかというと、先ずは音を鳴らさない偲び手(忍び手)という部分。
正式には、偲び手(忍び手)とは音を微かに鳴らすのが作法ですが・・・
微かってどのくらい?という話になってきますのでわかりやすいように音を鳴らさないという案内になってしまっているようです。
(微かに音を鳴らしているのを聞くと、周りに聞こえるか聞こえないかくらいの音量で耳にします)
次には『二拝、二拍手、一拝』
書き方にもよりますが『二礼、二拍手、一礼』と書かれていることも多いです。
宗派(教派神道※1)や神社によっては参拝方法(回数)が違ったりするのでお気を付け下さい。
ちなみにですが、たまに聞かれるのが『数珠』
『数珠はいるのですか?』
と聞かれる方もありますが、神道では不要です。
不祝儀袋については
袋は
黄白か黒白の水引の物を使われることが多いです。
蓮が印刷されている物は仏式用ですので使用されないほうが良いでしょう。
表書きは
『御霊前』・『御玉串料』・『御榊料』といった書き方が一般的かと思います。
もし弔電を出される場合に注意していただきたい点としては、
1、『ご冥福』といった言葉は仏教から生まれたものですので使用はしない方が良いでしょう。
2、弔電の台紙ですが、最近は色々な物がありますが、『お線香付』は選ばない。
神道では線香は使いません。※2)
(過去に線香付電報が何度か届いたことがありますので・・・)
以上、神式でのお参りの仕方でした。
※1)教派神道・・・天理教、金光教、黒住教といった神道系新興宗教(幕末ごろから明治期にかけて出来ていた。)神道十三派とも
※2)神道では線香は使いません・・・伊勢市内のある地域では神葬祭でも『神仏習合』と言って線香を立て焼香をさせる地域もあります。
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