2019.12.19(木)
- 供養
- 葬儀
御香奠の包み方
以前に御香奠の表書きについて書きましたが、
表書き(御香奠・御霊前・御仏前)についてのみの内容でしたので、
今回は、マナー的な意味合いでの包み方について書いていきます。
表書きについては以前に書いたコラムを参考にして頂いて、
その表書きを書く際の墨の色合いについてですが、
通夜・葬儀に関しては、
『急なことで驚いて悲しみのあまり涙で墨も薄くなりました。』
という意味があり薄墨で書きます。
(最近は筆ペンが多いで墨をすることもはあまりありませんが・・・)
次に『御香奠』等と書いた下に自分(その香奠を出す方)の名前を(これも薄墨で)書きます。
ちなみに、連名で出す場合は御香奠と書いた下に一番目上の方を、次の方をその左へと書いていきます。大体3名位までそれ以上の場合ですと、代表者のお名前の左側に外一同や他○名と書いて香奠の中袋や別紙便せん等にその他の方のお名前や住所を書きます。
お金の入れ方ですが、一般的には『新札ではないもの』を袋を正面から見た場合に『肖像画を下にして裏側に向けて』入れます。
『新札ではないもの』は急に起こる通夜や葬儀に『新札』を持っていくと、まるで前以って準備していました。と、とられないようにです。
又、『新札ではないもの』だからといって破れているものや汚れているものは避けた方がよいと思います。
『肖像画を下にむけて~』とあるのは『悲しみの為顔を伏せる』といった意味合いです。
ちなみに、いくら位入れたらよいですか?ときかれますが、
一般的には
会社関係・知人・近所 3,000~20,000円
兄弟姉妹・祖父母 20,000~50,000円
両親 50,000~100,000円
と、ざっくりと書いてみましたが、会社関係や近所に関しては仲間内でどの位包むかを相談してもよいでしょうし、兄弟姉妹等親戚関係は以前にいくら頂いているかを確認してもよいでしょうし、親戚同士でいとこは幾ら・叔父叔母には幾らと決めている場合もありますので上記の限りではないことをご了承いただければと思います。
あとは、不祝儀袋の裏や中袋に包んだお金の金額を書き入れますが、縦書きですので漢数字で書いていきます。
漢数字と言っても『一、二、三・・・』といった方ではなく、
いわゆる『大字(だいじ)』で書きます。
大字とは単純な字形の漢数字の代わりに使う漢字です。
他の漢数字やカタカナとの混同、数字の改ざんを防ぐ意味合いで用いられるものです。(戸籍等で使われています)
一に一や二を付け加えると二や三になりますので・・・
以下はそれぞれの数字の大字です。
漢数字 大 字
一 壱
二 弐
三 参
五 五/伍
六 六/陸
七 七/漆
八 八/捌
十 拾
万 萬
円 圓
といった所です。
4や9は弔事では殆ど使うことが無いので割愛させて頂きました。
五~八に関してはそのまま漢数字でも大丈夫です。
(大字にすると逆に受け取った方が読めない可能性があります)
以上、御香奠の包み方でした。
あとは、お金の入れ忘れ、入れ間違いに気を付けて下さい。
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