2021.06.17(木)
- 供養
もうすぐお盆の季節が近づいてきます。
お盆は私達日本人にとって、なにかこころに響くものがあり、夏の風物詩となっております。
私達の生活になじんでいますね。
ただ、それがいま、言葉だけが残って・・・?
本来の意味は?お盆ってそもそもなに?
今回は、お盆や初盆についてお話します。
■お盆とは?
正式には盂蘭盆会(うらぼんえ)と言って8月13日から16日までの期間をいい、この期間に生前過ごした家に帰ってくるとされるご先祖様や故人様の霊をお迎えして供養する行事です。※土地柄により、7月のところもあります。
■初盆とは?
故人様の49日の忌明け後、初めて迎えるお盆のこと。新盆(にいぼん、あらぼん)とも言います。初盆は特に手厚く供養します。
49日の法要中(忌明け前)にお盆を迎えた場合は、次の年のお盆が初盆となります。
■お盆の時には?
自分が今ここに存在するのはご先祖様あってのことですから、ご先祖様の霊を家にお迎えして、
その恩に感謝します。
以前は、故郷を離れている人も仕事を休んで帰郷し、家族や親戚が集まって、亡くなった人を偲び、供養しました。
改めて・・・。ご先祖様が居たからこそ、今の私がここに居る。
心を込めて「感謝」です。
■お盆の時期は?
一般的に盆月の13日から16日の4日間をお盆といいます。
※盆月は7月または8月としている地域があります。
13日を「迎え盆」と言い、夕方に迎え火(たいまつ)を焚いてご先祖をお迎えします。
14日と15日は、「盆中日」と言い、ご先祖様の霊と一緒に過ごす期間です。
16日は「送り盆」と言い、送り火を焚いてご先祖様をお見送りします。
■お盆の供養のしかた?
お盆棚を飾ります。
(松阪地区初盆祭壇)
これは精霊棚とも言われ、ご先祖様の霊をお迎えする場所となります。
(伊勢地域の参考例)
位牌を安置し、いろいろなお供え物を捧げますが、中でもキュウリで作った馬やナスで作った牛が特徴的です。
これは、キュウリの馬に乗りお盆に少しでも早く帰って来られるように、また帰りはナスの牛には荷物をいっぱい乗せて楽に帰れるようにという説があるようです。
霊が迷わず帰って来られるように吊り提灯を灯し、門口や玄関でたいまつを焚き、迎え火・送り火とします。
このたいまつの煙に乗って霊はやって来るとされています。
また、供養のためにお寺様に読経をお願いします。
以上が、お盆のまつり方、過ごし方です。
実際、お盆の考え方やしきたりは、宗派や地域によって異なります。
詳しくは菩提寺のご住職様に相談されると良いでしょう。
今年の夏も、大切な人が帰ってきます。
故人様やご先祖様と過ごし、家族との絆を深めてみませんか?
そして、永年、親から子へ。子から孫へ。つなげていきたいですね。
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