2020.02.22(土)
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葬儀の日柄?
「本日はお日柄も良く、絶好の結婚式日和です」という結婚式の挨拶は聞いたことがありますが、
「本日はお日柄も良く、絶好のお葬式日和です」とは聞いたことがありませんね。
しかし、結婚式程ではありませんが、葬儀でもこのお日柄というものを気にされます。
さてこのお日柄とはいったい何のことでしょう?
晴天? 快晴? 曇天? 雨? 台風?
天気ではありません。
いわゆる六曜(ろくよう)のことです。
六曜とはカレンダーなんかにも書いてあったりする
先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口 のことで、
結婚式の場合の「お日柄も良く」は大安等の縁起の良い日や時間を指しています。
では葬儀においての「お日柄も良く」って?
結婚式のように縁起の良い日や時間?
葬儀なので逆に縁起の悪い日や時間?
葬儀において日柄を気にするとは何を気にするのか・・・
長々と前振りのように書いてみましたが、
皆様のご想像(知っている)通り、『友引』ですね。
『友を引く』と書いて『友引(ともびき)』
という、字を見て、『友引に葬儀をすると、友(参列者)も連れていく』と、そういうふうに考えられて葬儀では避ける傾向にあります。
伊勢・松阪地区ではないのですが、地域によっては『友引』の日は火葬場(斎場)が休みという所もあるそうです。
葬儀を避ける傾向と書いたのは、伊勢・松阪地区では『友引』でも葬儀をすることもあるからです。(ちなみに伊勢の火葬場(斎場)の休みが元日(1月1日)のみとなっています)
友引を気にする地域・あまり気にしない地域というのは勿論ありますし、友引を気にする地域でも気にする度合いはまちまちです。
分類してみると下記のように分けられます。
1、友引は関係ない(気にしない)地域
2、友引には葬儀をしない地域(通夜はする)
3、友引には通夜も葬儀もしない地域
4、友引には葬儀に関わることを何もしてはいけない地域
上記の4点に分けられるかと思います。
3と4は同じように思えますが③は斎場等の都合で火葬をしたり葬儀の準備をしたりしますが、4は本当に何もしません。
この度合いの差はなぜなのかと推察すると、
『地域差』と言うしかないと思います。
いやいや、地域で違うと言っておいてその理由が地域差っておかしいだろ!
って、突っ込みが入りそうですが、地域差の内容(中身)についてお話します。
まずは3や4の友引をかなり気にする地域ですが、体感的には海沿い、いわゆる漁師町のようなところが多いように思われます。
海に出る仕事=常に命の危険が伴う仕事ということで、『縁起を担ぐ』事が多く、『友引』を気にするようです。(余談ですが、船が沈まないようにということで、『みそ汁には沈む具材』を使わないという地域の方に会ったこともあります)そのくらい縁起を担ぐという事ですね。
逆に農村部は日柄を気にしないのかというと、そうではありません。
漁師町よりは『友引』を気にしませんが、収穫期等の日柄(予定)で葬儀の日にちが伸びたりします。
そして『友引』を気にしない地域は、都市部や根強く浄土真宗の教えが浸透している地域
が挙げられます。
都市部に関しては友引に関する迷信みたいな事より、仕事をなるべく休まなくてもよい方が比重が重いみたいです。
浄土真宗の教えがというのは・・・
仏教からしたら六曜は関係ないとの考えがあるのですが、浄土真宗では特に友引は関係ないと言われることが多いです。
『友引』に関しては地域によって考え方が違うので、それぞれの地域の考えや風習に合わせた方が無難かと思います。
以上 葬儀の日柄? でした。
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