2019.02.21(木)
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曹洞宗の焼香回数について
以前のコラムに焼香の回数についてのものが載っておりますが、今回はそのコラムの補足事項的な話です。
先日、弊社のあるディレクターから
「なぁ~、西口さん。曹洞宗の焼香の回数って2回やんなぁ。
この間、曹洞宗のご住職が焼香は1回で!って言ってたけど、どっちが正しいの?』
と質問を受けました。
どっちが正しいとか僕が偉そうに答える話では無いよなぁ~などと思いながら
「どちらも正しいですよ。」と答えました。
曹洞宗の焼香回数が2回と説明しているものは葬儀関係のサイト等でも多々ありますが、この2回の焼香の仕方(意味)まで書いてある所は少ないと思います。
ある本には
『焼香の法は右手に香をつかみ、両手で丁寧に額に頂き香炉に投ずる。これを主香という。従香は頂かないでそのまま炉に入れる』
と、あります。
難しく書いてあるので簡単に言うと、
「右手で抹香を取って左手を添えて額に頂いてから焼香をする。
次は、抹香を右手で取ってそのまま(額に頂かず)焼香する」
この場合の
1回目の焼香を『主香』(しゅこう)
2回目の焼香を『従香』(じゅうこう)と言います
主香ではいわゆる故人様のご冥福を祈り
従香は次の方が焼香するまでに香の煙が絶えないようにと
それぞれに意味があります。
では、なぜその曹洞宗のご住職は「御焼香は1回で!」と案内したのか?
参列者(お参り)が多く、従香をしなくても煙が絶えない場合は、従香をしないように1回でと案内されるご住職もおられます。
多分、「御焼香は1回で!」と案内されたご住職もそういった考えだったのではないかと思います。
と、質問してきたディレクターに説明しました。
まぁ~、長々と曹洞宗の焼香について書きましたが、上記のような事は私達葬儀社のスタッフに聞いて頂いたらほとんどの者がお答えできます。
参列の皆様が覚えておく必要はないかと思います。
もし、皆様が気になりながらも焼香作法等聞けずに、いざ焼香となった場合は、
難しいことは考えず、右手で抹香を取り、(1~3回)香炉へくべて、心を込め手を合わせ故人様を偲んで下さい。
作法も大事ですが、葬儀ではその故人様を偲ぶことを大事にしていただけたらと思います。
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