悲しみを越えて…
- エリア
- 夫・娘から妻へ
- 式場名
- ファミリーホールみその
- ご参列者数
- まだ若くして４０才ぐらいの女性の方がお亡くなりになりました。
そして、そのお葬式のお手伝いをした時のお話です。
故人様はお若い方でしたので、
ご家族様の悲しみはとても深く、
落胆されるご様子はとても大きなものでした。
喪主である旦那様と
お葬式の内容を取り決めようとご相談していると
時折虚ろな表情を浮かべて…
悲しみで時が止まったように…
なかなかお話が進みません。
特にお二人のひとり娘でもある
高校生の娘様のご様子は
まだまだ…母親の死が信じられず…
現実を受け入れられない…
とても可哀想で見るに堪えませんでした。
そんな悲しみの中、
ご親戚の伯父様が、喪主様に
『 悲しんでばかりいても、仕方がない。
相談事は、さっさときめようや。 』と声を掛けられました。
そうすると、喪主様は“はっ！”と我に返り、
私の話によく耳を傾けて下さり、ご相談がスムーズに進みました。
身内に起こった突然の不幸の中で、
【 故人様を精一杯送ろう 】と、ご家族が寄り添いまとまった瞬間でした。
そして、私はこのご家族の為に
“出来ることを全力で尽くそう！”と、決意した瞬間でもあります。
お通夜も無事に終わり…
いよいよ出棺の朝を迎えました。
私はいつもより、故人様とのお別れの時間が
十分にとれるようにと…
出棺の時間を少し遅らせてご案内しました。
故人様の好きなアーティストの曲を聴きながら…
ご遺族の皆様が悔いのない様に…
時間をかけ、ゆっくりとお別れをしていただけるようにと…
閉棺をする前に、
喪主様が、そっと…故人様の頬にキスされたのが
とても印象的でした。
初七日まで、とどこおりなく終え
お家にお伺いした時のことです。
「 よくしていただき、ありがとうございました。 」と、
喪主様から感謝の言葉を頂きました。
そして、お嬢様が
“お葬儀の仕事は大変だけど、
されてる方は…すごい！”と
感心されていた事を教えて頂きました。
私の想いが伝わり…感謝の念を感じるばかりです。
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