ばあさんの「食べたかったかつ丼」
- エリア
- スタッフから故人様・ご葬家へ
- 式場名
- あいネットホール中島
- ご参列者数
- 喪主様といろいろとお話ししながら相談を進めていた時のことです。
喪主様と親戚の方の会話が耳に入ってきました。
「 ばあさんが(喪主様のお母様)病院に居るときに
『かつ丼が食べたい!』
『かつ丼が食べたい!』
と、言うとったけど、そんなもん食えやんわのー… 」
「 そうやなぁー… 」
その会話を聞いたその時、私は“そうなんやなぁ。”と思い聞き流していました。
そしてその翌日。
納棺にご自宅へ向かう途中、ふと…この喪主様と親戚の方の会話を思い出し
途中のスーパーに立ち寄り、ミニのかつ丼を買って伺いました。
納棺の時間。
ご遺族様が、棺の中にいろいろと入れてあげているときに
私は喪主様に声をお掛けしました。
「 かつ丼買ってきたもんで、これも入れてあげてください。 」
そして、ミニかつ丼の入ったスーパーの袋を喪主様に手渡すと…
喪主様は大きな声で
「 あいネットさんがかつ丼買ってきてくれたんやって! 」
と、言いながら故人様の棺へ近寄り
「 ばあさん、かつ丼やぞ!」
「 食べたい!食べたい!言うとったやろ! 」
と、嬉しそうにお棺に入れてくれました。
その後は、通夜・葬儀・後飾りの時など
事あるごとに「 かつ丼買ってきてくれたし… 」と、かつ丼の話になりました。
- ずっと続いていく想いの繋がり
- それから何年か経ったある日、
喪主様から私の携帯に電話がありました。
その電話の内容は、高齢の姉妹が近所に住んでおり、
その弟さん(県外在住)に『 何かあったらよろしく頼む。 』と言われ
近々お世話になりそうなので、その時はどうしたらいいのか?との相談でした。
当時、お手伝いした私を頼りにしていただいている事に感激しつつ
いろいろとお考えをお聞きし、お話しした後に
「 そしたら、何かあったら電話するで頼むわな! 」
と喪主様が言われた2週間ほど後には、
弊社にてお葬儀のお手伝いをさせて頂くことになっていました…。
後日、お支払いに弊社までお越しいただいた折にも対応したスタッフに
「 かつ丼買ってきてもらってな… 」とお話しいただきました。
あの当時の、数百円のかつ丼は
本当に残されたご遺族様の思い出に残るいい仕事をしたのだなぁと思い、
嬉しくも可笑しくもなり、
感謝の気持ちでいっぱいになりました。
- あいネットグループでは、皆様からの事前相談を承っております。
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