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コラム

2020.01.25(土)

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清め塩について

葬儀にお参りに行くと返礼品や礼状に一緒についている小さな袋に入っている『お塩』、袋の正面には大抵『清め塩』というように書いてあるかと思います。

 

使用方法は葬儀から帰ってきて、家に入る前にその塩を肩とかにかけて、いわゆる死の穢れ(けがれ)から身体を清めるということになります。

(ちなみにほとんどの清め塩は袋に非食品と書いてあるので食品利用は出来ません

 

この清め塩は以前まででしたら、9割くらいの確率で用意しておりました。

最近の葬儀では7~8割くらいでの用意になってきております。

多分ほとんどの葬儀社ではこの清め塩はサービスでつけるものであって、金額がかかることはないのに、なぜ、使用頻度が減ってきたのか?

 

結果から言ってしまえば、このコラムを見ている方がいらっしゃるように、葬儀への関心やインターネットの普及により、『清め塩』はいらないと考える方が増えてきたからだと言えます。

 

 

理由としては、

1、『死の穢れ』という考えは『神道』での考えであって、

『仏教』では『死=穢れ』ではないので仏式で葬儀をする場合は不要との考え

 

2、『死の穢れ』という考えを、死者(故人様)への差別というように考え、

  人権問題的な解釈で塩は不要とする場合

 

3、これは1の理由に近いのですが、

浄土真宗では特に『死=穢れではない』という考え方が強く、

こういった迷信じみたことに関してしっかりと注意されます。

その為、宗教上の理由により塩は不要となります。

※伊勢市内の真宗のあるお寺様は下記のようにおっしゃられます

私たちは清め塩を使いません

 「清め塩」は、死を「穢れ」として扱う行為です。

 生前に親しんで来られた方を、「穢れたもの」としてお清めするのは悲しい行為です。

「清め」の行為は、浄土の往生された方を蔑むだけでなく、私自身の生き方をも曖昧にさせる迷信です。

仏教は「死」を「穢れ」と受けとめることは有りません。

「死もまた我等なり」と受け止めて精一杯に生きていくことこそ仏道であり、人間が真に生きる道です

といった感じです。

枕経の時にこのようなお話をご住職からされると、清め塩を入れようとは思わないですね。

 

 

じゃあ、これから先『清め塩』は無くなっていくのか?

というとその可能性は99%無いと考えます。

 

その理由としては神葬祭(神道の葬儀)では『死の穢れ』は考え方の根本にあるもので、塩で清めることが当然だからです。

神葬祭が行われる限り『清め塩』というものは無くならないと思います。

 

ちなみに、伊勢に関して言うと神領として(死の穢れの)考え方があるので、仏式で葬儀をしたとしても『清め塩』を全く使用しなくなるということは無いと考えます。

 

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